ミサ曲 キリエ 感想

この曲はバッハの宗教曲の頂点に位置するものだと思います。過度の感情表現は避けられつつ、その感動は比類ないものです。第1部キリエ第1曲「主よ、あわれみたまえ」は… ミサ曲 ロ短調 (BWV 232) は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作曲したミサ曲。日本語ではロ短調ミサなどとも称される。早くは1724年に書かれたものを部分的に含むが、最終的に完成したのは、J.S.バッハ（以下、バッハ）の死の前年の1749年である。 中世後期からルネッサンスにかけて、アレルヤ唱の説明文的な役割として派生し、アレルヤ唱に続いて歌われるようになった。和訳では「続唱」。セクエンツィアはその後ミサのあちこちに挿入されるようにもなった。ミサの後半「「聖餐式」の最後の「聖体拝領（キリストの血と肉の象徴である葡萄酒と種なしパンを信者に配る儀式）」の直前に歌われる。和訳では「聖体拝領唱」。 ミサ歌詞 Ⅰ Kyrie あわれみの讃歌 Kyrie eleison, 主よ、あわれみたまえ。 Domine Deus, Rex caelestis, Deus Pater omnipotens. ミサの開始で歌われ、そのミサの目的が紹介される。和訳では「入祭唱」。現行典礼の「第一朗読」および「答唱詩篇」にあたり、ミサの前半「言葉の儀」において、「使徒の書簡」朗読の後に歌われる。名前の由来は幾つかあるが、いずれの説も祭壇の階段（グラドゥス）に関係する。和訳では「昇階唱」。もしくはアレルイア。ヘブライ語が語源で非常に古い起源をもつ。待降節、レクイエム、四旬節のミサにおいて、アレルヤ唱の代わりに歌われる。和訳では「詠唱」。 短い賛歌で、普通「サンクトゥス」と併せて一つの曲にまとめられる事が多い。「アニュス・デイ」はラテン語で「神の小羊」。平和を祈る賛歌。ミサの解散のための言葉。中世からルネッサンス初頭にかけて作曲された例がある。また、中世フランス（固有文については、ミサの目的によってテキストが異なるため、その概要について記述するのに留める。ルネッサンス期までは作曲依頼されたミサ曲の目的に合わせて新たに作曲された例もわずかに見られるが、この場合そのミサ曲は年間を通して一度しか演奏される機会が無いことになるため、ミサ曲とは分離して単独の曲として作曲される例が多い。特にオッフェルトリウムの作曲はモーツァルトの頃まで行われている。 主 神なる 王 天の 神よ 父なる 全能の 現代では、ミサ曲の基本的な構成要素は、一般的に、『ミサで歌われるものには、この基本要素に、入祭唱（イントロイトゥス）、通常文の全文（キリエはギリシア語、ほかは、「キリエ」は「主よ憐れみたまえ」という意味のギリシャ語 "「グローリア」はラテン語の「栄光」。神の栄光を称える賛歌。冒頭文は『「クレド」はラテン語で「信じる」。信仰宣言あるいは信条告白といわれる賛歌。「サンクトゥス」は、ラテン語で「聖なる」。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主よ。天と地はあなたの光栄にあまねく満ち渡る。天のいと高きところにホザンナ」。神への感謝を捧げ、その栄光を称える賛歌。

その意味でのミサ曲の例は13世紀あるいは14世紀のトゥルネーのミサ曲とのことです。これは、複数の作曲家によるものを後にミサ曲の形態にまとめたものと考えられているそうです。 この講義のなかで、「キリエ」に反応しました ミサ曲の特殊な形として1962年から65年にかけて開かれたミサ曲においてもこれをうけて、例えばこれらのミサ曲は、歌唱の訓練を受けた聖歌隊が歌うためではなく、ミサの参加者である この曲はバッハの宗教曲の頂点に位置するものだと思います。過度の感情表現は避けられつつ、その感動は比類ないものです。第１部キリエ第１曲「主よ、あわれみたまえ」は実に寂しげな響きですが、印象的に美しい旋律に惹きこまれる第１曲にふさわしい魅力を持ちます。Kyrie eleison.という短い歌詞のこの曲は、僕の音源で9分8秒にも及びます。第２曲「キリストよ、ああれみたまえ」は一転、喜ばしい雰囲気です。ソプラノの二重唱で歌われ、伴奏も軽やかな感じがします。第３曲「主よ、あわれみたまえ」は荘重な雰囲気に包まれます。重厚なフーガの技法で形成されます。第２部グロリア第４曲「天のいと高きところには神に栄光」は輝かしいオーケストラの前奏から堂々として喜ばしい合唱が展開されます。第５曲「地には善意の人に平和あれ」は喜ばしい雰囲気を保持したまま厳かな様子を見せます。対位法による豊かな多声を堪能する事ができます。曲が進むに従い伴奏も賑やかなものになります。第６曲「われら主をほめ」はヴァイオリンの軽やかな前奏からソプラノの独唱となります。曲中もヴァイオリンは包み込むように軽妙な旋律を奏でます。第７曲「主の大いなる栄光のゆえに」は感謝の念に満ちた高貴な響きの合唱です。伴奏も堂々の風格です。第８曲「神なる主、天の王」は涼やかなフルートの旋律から始まるソプラノとテナーの二重唱です。軽やかで喜ばしい雰囲気です。第９曲「世の罪を除きたもう主よ、われらをあわれみたまえ」は重厚な雰囲気の合唱へと変化します。フルートはこの曲でも旋律を奏でています。第１０曲「父の右に座したもう主よ」はオーボエの寂しくも美しい前奏から始まるアルトの独唱です。オーボエとアルトの音色の絡み合う様子はどこまでも美しいものです。第１１曲「主のみ聖なり」はホルンの堂々とした響きとともに曲調も力強いものに変化したことが分かります。バスの独唱の旋律も堂々と喜ばしいものです。第１２曲「聖霊とともに父なる神の栄光のうちに」は急速なテンポの合唱でオーケストラの響きも華々しく、神の栄光を称えます。終盤の高揚感は素晴らしいものです。第３部ニカイア信条第１３曲「われは信ず、唯一の神」はフーガによる合唱ですが、ひととおり応唱が登場したところでヴァイオリンがこの旋律を追いかけるように登場して、さらに曲を盛り上げます。第１４曲「全能の父」は能動的なリズムによる合唱で、オーケストラを従えて喜ばしく高揚します。第１５曲「われは信ず、唯一の主、神の御ひとり子イエズス・キリストを」は穏やかで軽やかな様子の合奏による前奏から始まるソプラノの二重唱です。高音によるデュエットは軽妙な雰囲気です。第１６曲「聖霊によりて処女マリアより御からだを受け」は伴奏も重たく、暗く沈んだ感じの合唱です。第１７曲「ポンシオ・ピラトのもとにて、われらのために十字架につけられ」はさらに暗く重々しく、テンポもゆっくりしたものになります。伴奏は最小限です。第１８曲「聖書にありしごとく三日目によみがえり」は勢いのある力強い合唱です。オーケストラも劇的に盛り上がります。第１９曲「我は信ず、主なる聖霊・生命の与えぬしを」はゆったりとした平穏なオーボエの旋律にバスのアリアが重なります。旋律は安らぎに満ちてエいます。第２０曲「罪のゆるしのためなる唯一の洗礼をみとめ」は静かな合唱です。祈りの雰囲気が高まっていきます。第２１曲「死者のよみがえりと、来世の生命とを待ち望む」は希望に満ちた力強い合唱です。オーケストラの響きも決然として賑やかです。第４部サンクトゥス第２２曲「サンクトゥス」は輝きに満ちた力強い合唱です。後半フーガとなりますが、曲の荘厳な雰囲気は変わりません。第２３曲「ホザンナ」は喜ばしい雰囲気です。フルートの響きが涼やかで曲の印象にアクセントを加えます。第２４曲「ベネディクトゥス」はフルートが物静かな美しい旋律を奏でます。テナーによるアリアとともに天に昇っていくような神聖な雰囲気を高めます。第２５曲「ホザンナ」は第２３曲と同じ旋律です。第５部アニュス・デイ第２６曲「アニュス・デイ」は寂しい雰囲気の弦楽合奏にアルトの独唱が重なります。終始感情を抑えた様子です。第２７曲「われらに平安を与えたまえ」は荘厳な響きに満ちた終曲合唱です。ゆったりと力強く進行し、次第に高揚し、高まりの中で締めくくられます。音源はパロット指揮タヴァナー・コンソート＆プレイヤーズですが、この合唱は基本的に１人１パートによります。 ミサの典礼文には固有文と通常文があり、固有文はミサの行われる日によって扱われる文が異なるが、ミサ曲は基本的に通常文をテキストとしているため、作曲された時代背景が異なっても、歌詞そのものは一定である。 ミサ曲の構成 ミサ曲の基本的な構成要素は、一般的に、『キリエ』（求憐誦）、『グローリア』（栄光頌、天には神に栄光）、『クレド』（信経、信仰宣言）、『サンクトゥス』（三聖頌、感謝の賛歌）、『アニュス・デイ』（神羔頌、神の小羊）の5曲である。 マショーはミサ通常文をキリエからアニュス・デイ、さらにはイテ・ミサ・エスト（行け、ミサは終わりぬ）まで、一貫して曲を作った最初の作曲家とされています。 そこでこの「ノートルダム・ミサ」のことを「通作ミサ」と分類するそうです。

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