「カゲヒナタの映画レビューブログ」運営中のフリーライター。All Aboutでも映画ガイドとして執筆中。なぜか中高生向けの恋愛映画もよく観ています。 アニメdvd・アニメブルーレイ発売日一覧より告知 『漫画コミック 無料お試し版 一覧』を公開しました。 『画像が無い発売日一覧』も用意しています。 読み込みが遅い機器でアクセスされる方はご利用くだ … 2019年も多数の話題作の公開が控えていますが、“日本のアニメ映画”も大充実していることをご存知でしょうか。それも実力派の監督およびスタッフが手がけた、テレビアニメの劇場版でも毎年の恒例となったシリーズでもない、そのオリジナリティや挑戦的な企画そのものにも注目してほしい話題作が続々と世に送り出されるのです。それらを一挙にご紹介しましょう!監督:橋本裕之(『魔法少女育成計画』や『スロウスタート』など)祖母の駄菓子屋を継ぐために京都に引っ越してきた美大生が、剣と魔法の世界から転生してきてニート生活を満喫している元・勇者たちと同居しつつも、小学生になった魔王と戦ったりもするという、“だらっと日常”と“時々ホンキで闘う脱力系脱力系アクション”という触れ込みがされている劇場用オリジナルアニメです。監督は『ご注文はうさぎですか?』の橋本裕之、脚本は『この素晴らしい世界に祝福を!』の上江洲誠、制作会社は『結城友奈は勇者である』のStudio五組と、深夜アニメのファンにはおなじみの面々が揃っています。2週間限定での上映とのことなので、見逃したくない方は劇場情報をチェックしておきましょう。監督:原恵一(『河童のクゥと夏休み』や『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』など)大人が泣ける傑作であると各方面から絶賛された『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一監督が児童文学「地下室からのふしぎな旅」を原作に、イマジネーション豊かに映像化したファンタジー作品です。原監督によると本作は“初めての本格的なエンターテインメント映画への挑戦”とのことで、舞台挨拶では「映画を作るときは、いつでもお客さんとの真剣勝負。きっと皆さんを素敵な旅に誘えます」などと自信に満ち満ちたコメントをしています。その作家性が生かされた、超ハイクオリティのアニメ映画になっていることは間違いないでしょう。なお、『名探偵コナン』や『クレヨンしんちゃん』という人気アニメ映画の最新作が集中しているゴールデンウィークの公開であるうえ、なんと『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは同日上映!全力で応援したい超期待作です。監督:今石洋之(『DEAD LEAVES』や『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』など)『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』などで知られる今石洋之監督と脚本家の中島かずきが、再びタッグを組んだ完全オリジナルの劇場用アニメ作品です。世界の半分が焼失してから30年後の世界で、炎を操る人間たちが突然変異で誕生し、信念を持った熱い2人の男がぶつかり合うという物語になっているのだとか。その良い意味でのトンデモな設定に見合った、この監督と脚本家コンビならではのド迫力のアクションが展開する破天荒な内容になっていることでしょう。制作会社は『リトルウィッチアカデミア』や『SSSS.GRIDMAN』などでアニメファンの話題を集めたTRIGEERで、キャラクターデザインを(このコンビの作品でおなじみでもある)『ベイマックス』などにも参加していたコヤマシゲトが務めています。監督:宇治茶(『燃える仏像人間』など)映像作家の宇治茶が監督・脚本・編集・キャラクターデザイン・作画・撮影に至るまでたった1人で担当し、アニメーションと劇画を融合させた“ゲキメーション”という表現方法を用いて完成させたという異色すぎる長編アニメ作品です。日本の山奥の村に暮らすアメリカ人少年が友人と猫と遊びに出かけ、そこで発見した娯楽施設に足を踏み入れて遊んでいたもの、そこは次第に恐怖のアトラクションと化していく……というあらすじで、ホラー、アクション、コメディ、クライム、ドラマ、ファンタジー、ミステリー、ロマンスなど、あらゆるジャンルを詰め込んだ内容になっているのだとか。PG12指定がされていることもあり、過激な内容になっていることは間違いなさそうです。豪華声優陣が揃っている他、ナレーションを松本人志が務めていることにも注目です。監督:山本寛(『らき☆すた』や『フラクタル』など)岩手県大槌町を舞台とした短編『Blossom』、宮城県を舞台とした『Wake Up,Girls!』に続く、東日本大震災の復興プロジェクトの一環である“東北三部作”の最終作と銘打たれた作品で、福島県に住むバイオリンだけが取り柄の女子高生と、絵を描くことが生きがいの男子高校生とのラブストーリーになっているようです。2017年に行われたクラウドファンディングでは目標額の1500万円を大きく超える約2000万円を調達して制作が決定、2019年の福島県の県民1万人を劇場へ無料招待するための第2弾クラウドファンディングも目標金額に達していました。なお、山本寛監督が破産手続きをしていたことも話題になりましたが、資金を管理するスタジオおよび作品に影響は全くないとのことです。監督:渡辺歩(『帰ってきたドラえもん』や『恋は雨上がりのように』など)五十嵐大介によるマンガを原作とした作品です。部活での居場所をなくしてしまった少女が、夜の海で出会った不思議な少年との出会いをきっかけに海の世界へと足を踏み入れていくという物語になっているのだとか。渡辺歩監督は作品の完成に向けて「“何ものにも似ていない原作”から、“何ものにも似ていない映画”が生まれました。言葉として書き表すのがもどかしいほど、この手応えに私は興奮しています」と、作品のオリジナリティとその出来栄えに高揚感を隠せないコメントをしています。制作会社は『鉄コン筋クリート』や『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』などハイクオリティの作品を続々と世に送り出しているSTUDIO4°Cです。監督:湯浅政明(『マインド・ゲーム』や『DEVILMAN crybaby』など)2017年に『夜は短し歩けよ乙女』と『夜明け告げるルーのうた』と監督作が立て続けに公開されていたことも記憶に新しい湯浅政明監督が、海辺の町を舞台に、未来に自信が持てないサーフィン好きの女の子と、正義感が強く努力家の消防士による青春ラブストーリーを描いたオリジナル劇場用アニメ作品です。音楽を『リトルウィッチアカデミア』や『劇場版 はいからさんが通る』の大島ミチルが、脚本を『映画 聲の形』や『若おかみは小学生!』などの吉田玲子が手がけていることにも注目です。片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)と川栄李奈のふたりによる歌唱シーンもあるそうで、湯浅監督は「“1人で映画館に来ると辛いのではないか”と思うほどのアツアツぶりが録れた」「このバカップルと呼べるほどの愛らしい2人の恋を劇場に見に来て欲しい」などとコメントしています。監督:宇木敦哉(マンガ家としてアフタヌーン四季賞で四季大賞を受賞クリエイター・宇木敦哉がほぼ1人で作り上げ2009年に公開された30分の中編アニメ映画『センコロール』と、新作の『センコロール2』を合わせての特別上映となる作品です。『センコロール』のあらすじは、巨大モンスターが突如として出現する街中で、女子高生が同じ学校に通っている少年の飼っている奇妙な生物を偶然知ってしまい、モンスターたちの戦いに巻き込まれてしまうというものなのだとか。supercellやEGOISTを手掛けるコンポーザーとしてもおなじみのryo(supercell)が音楽を担当していることにも注目です。監督:新海誠(『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』など)ご存知メガヒットを遂げた『君の名は。』の新海誠監督の最新作で、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を“選択”するという物語になっているそうです。新海監督によると本作は“どエンタメ”であり、「笑えるし泣けるし、こんなこと知らなかったって思ってもらえる、映画を観た人に“面白いと思ってもらいたい”と思いながら今つくっています」ともコメントしています。天気を題材とした理由は“誰もが毎日気にしている関心事だから”であり、そこには“誰もが自分のことと考えられるようなテーマにしたい”という想いもあったのだとか。ふたりの恋の物語を通じて、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージが描かれているそうです。監督:山崎貴(『SPACE BATTLESHIP ヤマト』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』など)1992年に発売されたスーパーファミコン用ソフト「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のストーリーを原案に、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズでおなじみの山崎貴が総監督および脚本を、『STAND BY ME ドラえもん』の監督の1人である八木竜一とアートディレクターの花房真が共同で監督を務めたフル3DCGアニメーション映画です。さらに原作・監修ではドラクエの生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二、ドラクエシリーズの名曲の数々を創作してきたすぎやまこういちの音楽が使用されるなど盤石の布陣になっています。山崎総監督は4年前に最初にオファーを受けた時はゲームと映画というメディアの違いから一度はオファーを断ったそうですが、「しっかりと映画であり、しかもまごう事なきドラゴンクエストであるというところを目指していきたい」、「シリーズのファン以外にも訴えかけるような“青春映画”にしたい」という意気込みで制作していたのだとか。「ドラクエV」と言えば、“誰と結婚するか”ということがよく議論の対象になりますが……そこにも注目したいところです。監督:百瀬義行(『ギブリーズ episode2』や『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』内の短編「サムライエッグ」など)前述の『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』と同じく、日本の人気ロールプレイングゲームのアニメ映画化作品で、音楽をスタジオジブリ作品でおなじみの久石譲が務めることも話題を呼んでいます。基本的な設定は原作となるゲームを引き継ぐものの、主人公の暮らす世界が現代に変更され、キャラクターも一新した完全オリジナルストーリーとなるのだとか。制作総指揮および原案・脚本を手がけるレベルファイブの日野晃博は「大好きな人は別の誰かの恋人で恋は叶わないという状況の中、異世界で愛する人とそっくりな人がいた場合、自分はどういう選択をするのか?ファンタジーな恋愛もあるが、刺激的でスペクタクルが詰まった映画になる」と自信を伺わせるコメントをしています。ゲームのファンはもちろん、全くゲームを知らない方も楽しめる内容になっているそうですよ。監督:伊藤智彦(『銀の匙 Silver Spoon』や『僕だけがいない街』など)『ソードアート・オンライン』の監督の他、細田守監督の『時をかける少女』や『サマーウォーズ』では助監督を務めた伊藤智彦による、初となるオリジナル劇場用アニメ作品です。物語の詳細は明らかになっていないのですが、3Dならではのダイナミックなアクションと、2Dさながらのフェイシャル造形によって、斬新かつ王道のSFラブストーリーが描かれているのだとか。『けいおん!』シリーズで知られる堀口悠紀子がキャラクターデザインを、『正解するカド』の野崎まどが脚本を担当し、制作会社は『ガールズ&パンツァー 劇場版』や『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』などで主要CGパートを制作したグラフィニカとなっています。監督:長井龍雪(『心が叫びたがってるんだ。』や『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』など)『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と『心が叫びたがってるんだ。』と合わせ、埼玉県秩父を舞台とした3部作になっているそうです。こちらも物語の詳細は明らかになっていませんが、長井龍雪監督によると「昔思い描いた自分と向き合っていくキャラクターたちの不思議な四角関係のお話」になっているとのこと。脚本には岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督には田中将賀と前2作のチームが再集結しており、『君の名は。』のプロデュースを手掛けた川村元気もクリエイターとして仲間入りしているようです。監督:野村和也(『劇場版 戦国BASARA The Last Party』や『攻殻機動隊 新劇場版』など)忍者一族の後継者として期待されている長女が、家族と暮らす忍者屋敷が襲撃を受けたことをきっかけに絶体絶命の危機に立ち向かっていく姿が描かれるというSFアクションです。『ジョーカー・ゲーム』や『風が強く吹いている』などの野村和也が監督を務め、音楽ユニットのfripSideが主題歌を手がけることも発表されています。さらに、世界初となるアニメと実写時代劇の連動プロジェクトとして、特撮忍者アクション作品『BLACKFOX: Age of the Ninja』の制作も決定しているそうです。監督:片渕須直(『BLACK LAGOON』や『マイマイ新子と千年の魔法』など)2016年に公開され絶大な支持を得たアニメ映画『この世界の片隅に』に、約30分の新規シーンを追加した長尺版です。同作は2018年12月公開に向けて制作を続けていたものの、本編完成までに数カ月単位の期間が必要と判断され、2019年中の公開に向けて制作を続けることになりました。追加シーンとなるのは、すずが嫁ぎ先の町で出会う同世代の女性リンとの交流のエピソードや、妹すみを案じて過ごす枕崎台風の場面などだとか。コトリンゴによる新曲の制作も予定されています。監督:木崎文智(『アフロサムライ』や『BAYONETTA Bloody Fate』など)太宰治の『人間失格』を大胆に翻案して描いた作品です。舞台となるのは人が死を克服した“昭和111年”の東京で、青年と不思議な力をもった少女との出会いが描かれるのだとか。木崎文智監督によると「見応えのあるSFアクションエンタテインメントになりながらも、原案となる『人間失格』に流れている、人間としての弱さや本質的な要素を含んだ“人間ドラマ”としての仕上げたつもりでいる」とのことです。脚本を『マルドゥック・スクランブル』の冲方丁が務めており、制作会社は『GODZILLA』3部作や『シドニアの騎士』を手がけたポリゴン・ピクチュアズとなっています。監督:村野佑太(『ドリフェス!』や『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』など)宗田理による小説「ぼくらの七日間戦争」のアニメ映画化作品で、この原作は1988年に宮沢りえの映画デビュー作として実写化もされていたことも有名です。厳しい規律が敷かれた中学校で自由を求める11人の少年少女が廃工場にたてこもり、教師たちにあらゆる手段で立ち向かうさまが描かれているようです。脚本を『コードギアス 反逆のルルーシュ』や『甲鉄城のカバネリ』の大河内一楼が手がけていることもアニメファンには見逃せないポイントでしょう。以上に挙げた他にも、テレビアニメに続く劇場版を含め、2019年にはこれより以下の日本のアニメ映画も公開となります。・3月29日公開・4月5日公開・4月19日公開・4月26日公開・5月10日公開・5月17日公開・5月24日公開・5月31日公開・6月14日公開・6月14日公開・6月14日公開・6月15日公開・6月15日公開・6月29日公開・7月5日公開・7月12日公開・秋公開予定・2019年公開予定・2019年公開予定・2019年公開予定すでに上映は終了してしまいましたが、1月25日よりオリジナルの劇場用アニメ映画なお、さらに、2020年にはイシグロキョウヘイ監督作(文:ヒナタカ)
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